妨害電波

「そんなことをするな!!」
とちゃんと子供たちをしかることが出来ない私は、教師として失格だ!
私はこの世の中に教師として存在する。

授業が始まった!私は
「今日こそ生徒を怒鳴りつけてちゃんと叱るぞ!」
決心を固め教室に入った。
「ガラガラ」
私が扉を開けるとともに、委員が号令をかける。
「れい」
私は
「今から授業がはじまるのだな」
と思い思わず生唾をのんだ。

まず生徒に本読みをさせようとと思い、あてようとした瞬間
ある生徒がいきなり、
「先生!トイレに行ってもいいですか?」
と言わんばかりの手つきで、私の眼の前でくるくる踊るので
私は気がたっていたせいか、そいつの首をへし折って殺してしまった

私は教師という立場にありながら殺人を犯してしまった!

なんだか嬉しくなって
私は学校を飛び出し虫みたいな毎日をおくることを天に誓って
森に住みついた

変身

変身するとすきがうまれるので、いかに速く変身するか、変身しなくてもいかに強くなるかを、今日も鼻をえぐりながら考えていると、
ビニール袋の中でおばあちゃんが 私の恥ずかしい名前を呼ぶので
必殺技を喰らわせてやると、「必殺技」は読んで字のごとく「必ず殺す技」なので、
大人のおもちゃ以外のいろんなおもちゃを買ってくれた、やさしい金ずるのおばあちゃんを殺してしまった!

あたらしいおばあちゃんをデパートで誘拐しようと重い、白装束にきがえて、変身ベルトを少しかじった。

しかし、いつもつけっぱなしのテレビに大好きなアイドル出ていたので、デパートに行くのをあきらめた。
けど、すぐにCMになりやがったので私は

そのテレビ局を
訴えます!

無慈悲

「家に帰るまでが遠足です。」

先生のその言葉を信じ、できるだけ長く遠足を楽しもうと、
私は学校行事での遠足が終わっても家には帰らなかった。
夜になってお腹がすいてきて、300円分と言われていたが、
欲張って500円分買ってきたおやつも2日目には底をつき、
食べるものは何もなくなっていた。

枕が変わってしまうと眠れないたちの私は、遠足ということもあって
ワクワクしていたのも手伝ってか、丸2日間眠ってもいなかった。
そして3日目、なんだかフラフラしてきた。

もうだめだ。俺の遠足もここまでか…。
諦めて帰ろうと歩こうとするが足が前に出ない。

俺は家に帰れるんだろうか。
遠足がこんなに辛いものだったなんて思わなかった。
こんなに辛いなら遠足なんて参加するんじゃなかったと
激しく後悔した。

俺の遠足はいつ終わるのだろうか。

「家に帰るまでが遠足です。」
「家に帰るまでが遠足です。」
「家に帰るまでが外出です。」