マネキン

ある山のふもとにマネキン(男性)のようなものが引っかかって取れなくなっているまま2年以上放置されている状況知った私は、そのマネキンをひと目見てポラロイド写真でも撮っておくかと思い、後ろ向きで出かけた。

この場合の「後ろ向き」というのは、身体の向きではなく、気持ちの意味での「後ろ向き」である。

つまり乗り気ではなかった。そういった心持ちで出かけたのだ。

そして後ろ向きだから通常歩いて半日の道のりだったが、後ろ向きが故にその山のふもとに到着したのはそれから3日後であった。

夜も遅く真っ暗だったため、最初私がそのマネキン(男性)のようなものが引っかかっているのをみたとき、本物の人かと思ったので、「大丈夫ですか!!?」と声をかけてしまった。

その後すぐそれがマネキン(男性)のようなものだと気づき、恥ずかしくなり、前向きで返った。

この場合の前向きは身体の向きであり、気持ちの問題では無いことをあえて伝えておく。

タイヤ

私は、布団乾燥機にタイヤをつけると言う画期的な発明をした!
これでどこのご家庭の布団も乾かしに行ける。

布団だけじゃない!
ミミズだってオケラだってアメンボだって!みんなみんな乾かせるんだ生き物なんだ!
なんなら、シリアの内線で傷ついた子どもたちだって電気さえあれば乾かせるのだ。

そんな私の心は既に乾いている…乾燥機は必要ない…。
枕は濡れるのに心は乾いている。

心にオアシスが必用だ!心にタイヤを付けてどこまでも行きたい
身体から心が抜け出てもいいから心のオアシスに行きたい

心のオアシスとは何だ!何処だ!

とその時、昔の罪で天罰が下って私はタイヤに生まれ変わって
今ではぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる回っている。

そのうちすり減って、つるつるになって、捨てられて乾いて行くんだろうけど
昔の罪はそれほど重いのだ。地獄だ。

電車

私は電車を待っていた

雨が激しく降っていたので、傘を持っていなかった私はびしょ濡れだった。

しばらくするとむこうから電車が来た

しかし、その電車はいっこうにスピードをゆるめない!

・・・急行だ!この駅には止まらない!

私はホームから下に降りて走った。

後ろから電車が勢いよくせまってくる。

私もスピードに乗った!

これでゴカクだ!