ほたると純くん

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こんな寒い日には
私はきまって、純くんの家に行く。
純くんは明るくて笑顔が可愛い人だ。

純くんにはちえりさんという彼女がいる
ちえりさんは品があって、会うだけで緊張してしまうほどだ。

純くんとは小学校の時から一緒にお風呂にはいってる。
私は恋人とはお風呂にはいることに抵抗があるが、純くんとは未だに一緒にお風呂にはいる。(性的関係は一切ない)

だから、寒い日は純くんとお風呂であったまって、話したい。
涙かお風呂の水がわからないくらい話したい。

けど、去年、ちえりさんに
『純とそうゆう関係がないのはわかるけど、私はいやなの。わかるわよね?』
と綺麗な顔を歪ませてしまった。

純くんは、ちえりさんの。知ってる
ん、知ってる

『ごめんなさい…』

純くんは、私が近所のお兄さんにいたずらされたとき『ぼくのおよめさんにしてあげるからだいじょうぶ!』と慰めてくれた。

いや、はや、あはは
なに期待してんのか
なに勘違いしてたのか
君だけは、君だけは、
本当のお友達って思っていた。

純くんは、『今度ちえりとみんなで旅行いこう』といった

ばか!、「本当の馬鹿は私だ…」

こんなクソ寒い日に、待ち合わせ時間から15分も遅れている純くんを駅前で待っている。

電車がきたみたいで、改札口は一気に人が溢れる。ついついカップルをみては、
「こいつらセッ●ス今日すんのかなーって、思ってしまう」

その人の多さに関わらず、一発で純君を見つけた。
純君も私に気がついたようで、手をふってくるが、私は、睨みつける。
不機嫌そうな私に、「遅れてごめんね」っと、近寄ってきた。

「こんな美少女を待たせるなんて、言語道断ですよ。」
「すいません」
「3万円ください、それで許してあげます。」
「夕食で勘弁してもらえませんか?」
「しょうがない、いいでしょう。」

なんていう、会話を経て、馴染みの洋食屋へ。
私は、きまってオレンジジュースとハンバーグプレートを。
純君は、ソーダとエビフライプレートを。

「それで、ちえりさんとは、どうなの、最近」
「ああ、超元気だよ」
「え?夜の行為が?」
「そうじゃなくて、健康めんのほうね!」
「あっそう。」

「何が気に食わないんだろうね、この人は」
「全部かしらね」

「・・はいはい。で、そっちは、仕事どうなの?」
「あー、しにたいかな」

「いつもそればっか。」
「そうでしかないよ。頑張るしかないもの。
私は、毎日がんばってるんですよ」
「みんな、がんばって生きてるよ」

「がんばって、っていう言葉嫌い。」
「最初につかったの、ほたるだよ。」

「そうでしたっけ。」
「そういえば、もうすぐバレンタインだけど、あげる人いるの?」

「あー・・・、まあ、ね。」(本当はいないですけど)
「え?!まじか!好きな人できたの?なんでいわないのさー!」
「企業秘密です。」
「だれ?」

「純君が、知らない人だよ。」
「どんなひと?会社の人?」
「・・・さあねー。」

「もしかして、声優さんとかそうゆうオチ?」
「そうかもしれないですね。」
「絶対そうだな、うん。」
「純君は、ちえりさんから毎年手作りもらってるんでしょ?いやらしい」

「ちえりのチョコは本当にうまいからね。あれは、店をだせるレベル」
「ノロケやーめてー。おつおつおー。」
「ノロケてないし!ノロケたらもっとすごいから。」
「うわー、きしょー。」

そうこうしているうちに、美味しそうなお食事が運ばれる。

「それより、髪、だいぶのびたね。」
「そう?」
「うん、綺麗にのびてるじゃん。」
「ありがとう。」

「染めるの?」
「なんで?」
「いや、この前、みさとちゃんから、ほたるに染めたほうがいいってーいってよって、
云われたからさ。」

「ああ、本人に言われたよ。」
「んで、染めんの?」
「・・・染めようかな。」
「もったいないよ」

「え?」

「もったいないと、俺は思うよ」
「どうして?」
「え?だって、そこまで伸ばして黒髪にしてきたわけだし、
ほたるだって、染めたくないでしょ?」

「・・うん」

「それに、俺は、ほたるの黒髪好きだし。」
「・・・わかった。染めない。」
「それでいいよ。ん。」

「ねえ、」
「んー?」

「今日、私を、抱いてくれない?」
「・・・・は?」

「意味わからない?」
「うん、どうしたwwいきなり。」

「だからさ、私の●●ん●に、純君の●ち●●●、イレテって、いってるんだけど?」
こんな明るいお店で、恥じらいもなく平然と言う私に、純君は目をぱちくりさせていた。

「生理前なの?」
「違うけど。…引いた?」
「うん、すっごく。」
「そう、じゃあ、いいや。ごちそうさまでした。」
「・・・どうしたの?」
「べつに。忘れて。」
「いや、本当に。」
「だから、べつに。」

「まじめに、言ってるんだけど。そんな馬鹿なことほたるの口からでるわけないと思うけど。なんかあったの?また友達になんか言われたとか?それとも、ビデオの見過ぎなわけ?」

「・・・ちえりさんに、悪いことしたね。忘れてって、ば。冗談よ」
「あの」

「しつこいな、冗談だって。」
「いいけど、別に。抱いても。」

* *


「じゃあ、お風呂にはいろうか。」
「うん、」

久しぶりに、純君と入るお風呂は、いつもと違う。
だって、いつもは純君の家のお風呂だけど、今日は、ちがう。
ラブホっていう、大人のお城だもの。

「一年ぶりくらいだね、一緒にお風呂にはいるの。」
「・・う、ん」
「太った?」
「・・・うん」

「今年も、ダイエットがんばらないとね。」
「いわれなくても、がんばってます」
「はは、そうか。ごめんね。でも、そのくらいのほうが、俺は好きだけどね」

「なにいってるんですか、ちえりさんなんて、ガリガリじゃないですか。」
「あー、でも、胸はでかいからねー、あいつ」
「、むかつく。」

「どうして?」
「わたしは、どうせ、ちいさいですよ」
「・・じゃあ、触らせて。」
「・・・・」

「ふふ、やっぱり。」
「はあ?」

「抱いてくださいって、いっても、触られるの本当は怖いんでしょ?」
「そんな、こと。」

「いいよ、無理しないで。あったまったら、帰ろうか。
オールすると、ほたるの親がまた心配するしね。」

「・・・子供、なんかじゃないよ」
「 子供だよ。俺とほたるは。ずっと、ね。」

何か、糸がぷちんときれたのです。

それは、なんていうんでしょうね。ああ、あの感覚に似ています。髪をばっさり切ったり、 
ドッチボールの時、嫌いな子をあてたときとか、お気に入りの食器を割ってしまった時とか、

「今日からお父さんはいないんだよ」

と言われたあの日とか、お父さんに裸にされて大人のビデオをみせられた時とか、
パンツを舐めてもらった儀式とか、愛を探して探してずっと、迷ってるみたいなあ、
まあ、なんというか、なにかが、ぷっちんと、きれたのですよ。

私は、純君の唇を塞いでいたのです。

「・・ばっか。」
純君が私から離れようとするので、頭を押さえつけ再度、唇を塞ぎました。
あまいあまいお菓子の味が私の舌を犯し、私を麻痺させたのです。

無我夢中で私は、純君にキスを、してしまったのです。
嗚呼、この18年間、なんだったのでしょうね。

18年間、なにもせず、ただ、一緒に笑いながらお風呂に浸かっていた私は、
なんだったのでしょうか。

これが、私の本性だったのでしょうか、それとも、-。

苦しくなり、息を吸い、目を開くと、
「嗚呼、馬鹿なことをした」
と一瞬そこでよぎったのです。ですが、男って、単純ですね。

純君は私の乳房を掴み、今度は、純君から、キスをしてくれました。

「純君・・・、わたし」
「・・・あ、ごめん」

ぱっと、純君は我に返ったように、私から手を離し、湯船からあがりました。

「ごめん、どうかしてる。」
と言い残し、お風呂を後にしました。

私は、すぐさまあとを追いかけて…
「ああ、どうしてそこでジっとしていなかったのでしょうね」

後ろから純君に抱きつき、ベットに押し倒しました。
「・・触って。」
「・・・」
「わたしの、おっぱい、触って?」

そこから、純君も、ぷつんと、きれたのです。
子供のころ、風船をもらうと、とてもうれしかった。

お空にぷかぷか浮かぶ風船がとても面白くて、可愛くて、
でも、手を離すと風船はあっというまに、お空に飛んでしまい、
どこまでも、どこまでも、私から離れてしまうのです。

「あ、ァ・・。じゅッん・・・」
「ハァ。ほたる、」

部屋中、私の愛液か、純君の液か、わからないほどの、香りがしていました。
「相舐めをしたせいなのかしら」

その、香りが、香水にしたいくらい、素敵だったのです。

「本当に、イれるよ」
「うん。」
「・・ん」
「イっ・・・。ん!!ン・・・」
「いた、い?」
「だ、いじょーぶ・・」
「動くよ」
「うん、好きに、動いて。」

純君が、純君が、純君が、私を抱いてる
ああ、純君のモノが私にはいってる、私を求めてる
私で、感じてくれてる

 あ の 、 純 君 が 、 私 と  、 セ ッ ● ス し て る ん だ 。

「純君!じゅん。。くん!」
「・・・ほたる」
「すごい、じゅんくんの、お●ん●●すごいいいもの。

すごくいい。わたしの、純君のかたちにして」
「ほたるの、すごい、きもちいい。もういきそう」

「はやい、よ。まだ、やだ。ン!んん!」
「ほたる」
「じゅんくん!ジュンく・・・ン!」
「名前で呼べッて。」
「じゅんや、じゅんや、ああ・・・ンッ!

                    ねえ、ちえりさんのよりいい?」

「うんッ、いいよ」
「・・・ああ、うれしい、うれしいよ」

こんな寝とられAVがあったなーって考えられる私は余裕だったのでしょうか。
言葉では、喘いでばかりいましたが、私は、自分より、純君がきもちよくなってるかどうかのほうが、とても重要で心配でたまらなかったのです。

「・・・純君。」
「んー?」

事が終わり、二人ベットに寄り添って、純君は私の髪でくるくると遊んでいました。

「・・・ごめんね」
「なんで」
「ん、大切なもの壊して、さ」
「こっちのせりふでしょ、それは」
「ごめんね」
「ねえ、ほたる」
「ん。」
「好きだよ」
「・・・ん」
「ずっと前からあの約束の時からずっとずっと、ほたるが、好きだった」
「・・・うん」

「ちえりのことで、妬くほたるをみてるのが、すごいね、優越だったんだ」
「そう、」
「好き」
「・・私も、ずっと、純君が好きだっ、た・・ああ、ごめんね」

「春になったら、また、ドイツ村にいこうか」
「・・・」
「ほたるの、大好きなチューリップがたくさん咲いてるよ。」

        春になったら、赤いチューリップを、

        誰かに、   もらえるだろうか。

「ごめんなさいって、言った私は、偽善者にすぎないのです。」

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