~鍵~

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2005-10-24の記事

今日仕事に行って鍵をなくしました。
いつも右のポケットに入ってる鍵、一人暮らしをしているアパートの鍵。
これが無くなると部屋に入れない。
気づいたのが帰り、渋谷から1時間かけて帰ってきた家の近くのコンビニ。
時刻は23:34だった。
何となくポケットに手を入れたらいつもあるはずの鍵の感触が無い。
あれ?と思って鞄の中とすべてのポケットの中身を出して探したが無い。
・・・・どうしよう?
考える暇があったら行動しようと思い
もうやってるわけ無いけど管理会社に行って見ることにした。
そのコンビニからそんなに遠くないところに管理会社はあった。
このアパートに住んで7年目になるが鍵を無くしたのは2度目。
以前無くしたときはコンビニの深夜働いていたときだから帰ったのが朝だった。部屋が横に並んでいてベランダが都合良くつながっていて、部屋毎に仕切で仕切られている構造だったので隣の住人に入れてもらいベランダをつたい、部屋に入ろう。
夏だったので窓は鍵をかけず換気のために少し開けていたのだ。
そう思って朝6:30隣の住人の呼び鈴を鳴らした。
今はどうやら違う人が住んでるらしいが、その頃の隣の住人は
朝6:00頃に仕事に出て夜22:00頃に帰ってきて居たのを今でも覚えているが、過去に一度鍵を無くしたそのころはまだ知らず、何度も呼び鈴を鳴らした。
が出るわけがない。居ないのだから。。
仕方なく諦めようと思ったが隣の隣からベランダの仕切を2つ越えればいい。
そう思ってまたその隣の呼び鈴を鳴らした。
「はい、どちら様ですか?」
女の声だ!朝早くさんざん隣の呼び鈴を鳴らしていた者が
自分のところにも来たんだ!どうしよう?
そんな声色だった。
私はなんて言言えばいいのか思いつかず何秒か無言だったがあまり無言が続くと怪しい人と思われる!そう思い声をだした。
「隣の隣のものですが~」
何ともおかしな名乗り方であるが、焦っていたのでそんな言葉しか思いつかなかった。
警戒しているその隣の隣の女の住人はすぐには扉を開けてはくれなかった。
「鍵を無くしてしまったのでベランダを渡らせてください。」
おかしな話だ!
ちょっと待ってください。そう言って女は扉の奥に言ったらしい。
そうするとガタガタゴトゴト音がしていた。
おそらく部屋をかたづけているのだろう。
30分夏だったので私は汗でびしょぬれだった。
「はいいいですよ」
ドアががあいたのはそれから30分後だった。
なるべく部屋を見ないようにしてベランダに急ぎ
仕切を一つ越えた。人が越えられないように作られたそれを越えるのは困難でしかも下に落ちたら大けがだ!
思っていたより怖かった。これをもう一つ越えるのか・・・
と思いながらもう一つも無事越え私は自分の家に入ることができた。

そんなことを思い出しながら管理会社へと歩いていた。
こんな時間にやっている訳のない管理会社。
結局またベランダ越えをやる羽目になるんだろうなぁ
しかも今度は夜。
明るい朝でもあんなに困難で怖い思いをしたのに、
闇の中また怖い重いをするんだろうなぁと思うと憂鬱だった。

しかし管理会社につくとどうだろう?
明るい!こんな時間にやっているのか?
しかしやはり扉は閉まっている!
携帯で管理会社に電話してみよう!

そう思って私は管理会社に電話をした。
出るわけないか~そう思ってベランダ越えを覚悟した時
「はい○○産業です」
管理会社が出たのである。
聞くと今日はたまたま仕事が残っていたらしくこんな時間に
居たらしい。
助かった!
俺は鍵を借りて部屋に無事帰ることが出来た。
鍵を借りるとき管理会社の人が言った

「運が良かったねぇ~」

‥‥
俺は何も言わずこう思った。

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